『食べ合わせ』って本当に意味があるの?科学で見る迷信と真実

2025/05/28 B! 0 f 0 X 0

「うなぎと梅干しを一緒に食べちゃダメ!」「スイカの後に天ぷらはお腹を壊すぞ!」

こんな話、おじいちゃんおばあちゃんから聞いたことありませんか?昔から言い伝えられている食べ合わせの話。でも実際のところ、本当に体に悪いのでしょうか?

今回は、よく聞く食べ合わせの迷信を科学の目で検証してみました。料理を始めたばかりの方でも「へぇ〜」と楽しめる内容になっています!それでは早速いってみましょう!

そもそも「食べ合わせ」って何だろう?

食べ合わせの考え方は、実は中国から伝わってきたもの。江戸時代には日本でも「合食禁(がっしょくきん)」として広まりました。

でも面白いことに、今よく知られている「うなぎ×梅干し」や「天ぷら×スイカ」は、江戸時代以降に生まれた料理なんです。つまり、古い文献には載っていないということ!

昔は今のように冷蔵庫もなく、食べ物が傷みやすかったので、「食べ過ぎ注意」の教訓として語り継がれてきた面もあるようです。

有名な「ダメ」と言われる組み合わせを検証してみた

うなぎ+梅干し「実はベストコンビ!」

昔の言い伝え: 梅干しの酸っぱさで、うなぎの脂が刺激されて胃もたれする

科学的な真実: これ、実は逆なんです!うなぎの脂っこさを梅干しの酸味が助けてくれるんです。梅干しに含まれるクエン酸が胃の働きを活発にして、脂の消化をサポートしてくれます。

むしろ「理想的な組み合わせ」と言えるかもしれません。うな重に梅干しが添えられることがあるのも、実は理にかなっているんですね。

天ぷら+スイカ「量に注意すれば大丈夫」

昔の言い伝え: 油っこい天ぷらの後に水分たっぷりのスイカを食べると、胃液が薄まって消化不良になる

科学的な真実: スイカの90%は水分なので、大量に食べれば確かに胃に負担をかける可能性はあります。でも、普通に食べる分には全く問題なし!

ただし、胃腸が弱い方は様子を見ながら食べた方が安心ですね。

カニ+柿「冷え性の人は要注意」

昔の言い伝え: どちらも体を冷やす食べ物なので、一緒に食べると体が冷える

科学的な真実: 漢方の考え方では、確かにどちらも「体を冷やす食材」に分類されます。また、カニのタンパク質と柿の渋み成分が胃腸に負担をかける可能性も指摘されています。

普段あまり一緒に食べることはないと思いますが、冷え性の方は少し気をつけてもいいかもしれません。

本当に注意した方がいい組み合わせもある

ホタテ+イクラ「海鮮丼で要注意」

ホタテには、ビタミンB1を壊してしまう酵素が含まれています。イクラと一緒に食べると、せっかくのビタミンB1が無駄になってしまうかも。

解決法: ホタテを軽く加熱すれば、酵素の働きが失われビタミンB1は保たれます。

お茶+ほうれん草「鉄分の吸収を阻害」

緑茶や紅茶の渋み成分が、ほうれん草などの鉄分の吸収を邪魔してしまいます。

解決法: 食後のお茶は30分ほど間を空けるか、麦茶に変えてみましょう。

逆に「相性の良い組み合わせ」もある!

豚肉+ニラ「スタミナ料理の王道」

豚肉のビタミンB1とニラの香り成分が合わさると、疲労回復効果がアップ!豚キムチやレバニラ炒めが元気の出る料理と言われるのは、ちゃんと理由があったんです。

トマト+オリーブオイル「美容にも健康にも」

トマトの赤い色素(リコピン)は、油と一緒に加熱すると体に吸収されやすくなります。さらにニンニクを加えれば効果倍増!トマトソースパスタは、栄養面でもパーフェクトな料理だったんですね。

ほうれん草+レモン「鉄分の吸収率アップ」

ほうれん草のおひたしにレモン汁をかけるのは、見た目だけじゃなく栄養面でも大正解。ビタミンCが鉄分の吸収を助けてくれます。

わかめ+豆腐「お味噌汁の定番コンビ」

わかめのカルシウムと豆腐のタンパク質が、お互いの栄養の吸収を高め合います。毎日のお味噌汁に入れたい組み合わせですね。

コーヒー+牛乳「カルシウムを補う」

コーヒーを飲みすぎると、カルシウムが体から出て行きやすくなりますが、牛乳を一緒に飲めばカルシウムを補給できるので、カフェオレは実は理想的な飲み物なんです!

まとめ:楽しく食べることが一番大切

昔から言われている食べ合わせの多くは、科学的根拠が薄いことがわかりました。でも、全部が間違いというわけでもありません。

大切なのは、古い知恵と新しい科学をうまく組み合わせること。そして何より、食事は楽しく、バランス良くが基本です。

あまり神経質になりすぎず、「へぇ〜、そうなんだ」程度に覚えておいて、毎日の料理に少しずつ活かしてみてください。食べ合わせの世界、意外と奥が深くて面白いですよね。知ることで料理がもっと楽しくなりそうです!それではまた!

参考資料

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